営業は「説得」ではなく「見せる」
できることの現物・やらないままの未来・受けた後の未来と事例。言葉で押すのではなく、PCを開いて、その場で作って見せる。
売り込まずに選ばれる。教えられる人になる。
前回の配信で出た3つの質問 —「案件はどう取ってきた?」「企業で求められたスキルは?」「営業が苦手でも仕事につなげるには?」— に、AI企業で約1年・50社300名以上に教えてきた園長が答える回。営業のプロの話ではなく、「教える側」から見えた営業と、必要だったスキルの実像を話す。
迷ったらここに戻る
今夜の90分は、この3行につながっています。3つの質問への答えも、全部ここから出てきます。
できることの現物・やらないままの未来・受けた後の未来と事例。言葉で押すのではなく、PCを開いて、その場で作って見せる。
いいサービスに自信を持つ → 苦手意識が消える → 押さずに情報を出す → 相手が「受けないと損」と思う → 相手から「受けたい」と言われる。決めるのは相手。
求められたのは最先端より「基本パッケージを教え、ヒアリングし、一緒に作り、伴走する力」。そして、学びの最短は「教えること」。
目安 5分メンバーからの要望回
今回はメンバーから出た3つの質問に答える回です。質問は匿名でまとめています。それぞれ、どの章で答えるかを先に置いておきます。
AIコンサルを始めたのは、前の会社がそういう仕事をしていたから? 案件はどうやって取ってきて、どう今の形になったのかを聞きたい
企業案件で具体的にどんなスキルが求められた? 企業の規模にもよると思うけど、レベル感と、どうカバーしていくかを知って、学びのロードマップを練りたい。自分に必要なスキルをどうつけていくか
個別サポートを伸ばしつつ企業案件にも進みたい。自治体なども視野に入れるなら何を準備する? 今の実績からどうステップアップするのが現実的? 営業・言葉で売り込むのが苦手。営業が苦手でも仕事につなげる方法、売り込み感を出さずにサービスを伝える方法を知りたい
ここで園長が実体験を話します(資料には見出しだけ)。
目安 10分質問①
まず「実際にどんな仕事だったのか」から。園長の入口は、個人で営業して案件を取る道ではなく、AI企業の中で教える側になる道でした。
いま人気のAI企業に約1年。AIコンサルタントのメイン担当として、50社・300名以上に教えました。営業は担当外で、営業チームが取ってきた案件を「教える側」として受け持つ立場です。だから今夜の営業の話は、現場で受け取る側から見えていたことが中心になります。
AIの基礎・応用・開発の仕方。まず全員に同じ土台を渡すところから始まる。
作りたいものは何か。何をすれば業務効率化になるか。相手のニーズを聞き出す。
「こういう作り方がいいですよ」まで踏み込んで、その場で一緒に手を動かす。
実際に作ってもらい、うまくいかなければ支える。ここまでが1セット。
相手は基本的に初心者でした。高度な開発力を見せることより、初心者にわかるように伝える力のほうが求められた。ここが、今夜のスキルの話(第5章)につながります。
案件を持ってくる人たちを横で見ていて、共通していたのは「説得」ではなく「見せる」だったこと。うまい言葉で押すのではなく、できることと事例を、目の前で見せていました。
→ 第2章「営業は説得ではなく見せる」へ園長のルートは、個人で営業して案件を取る道ではなく、AI企業の中で教える側になる道でした。営業は会社が担い、自分は教えることに集中して経験を積めた。個人で全部やる前に、この道もあります(正社員・業務委託・講師登録など、形は会社次第)。
図: 教える → 聞く → 一緒に作る → 伴走する。この4ステップが1セット。
ここで園長が実体験を話します(資料には見出しだけ)。
目安 12分今夜の芯
園長の営業論の芯はここです。自分が何ができるかと具体的にどういうものを作ってきたかを、PCを開いて見せる。相手と話しながら、その場で開発する。相手のヒアリングをする。
言葉で説明しない。PCを開いて、作ってきたものを見せる。ヒアリングしながら「それ、今ここで作れますよ」とその場で作る(ライブ開発)。
AIをこのまま使わなかったら、この会社・この業務はどうなるか。事実ベースで・相手の業種で・数字は相手のもの(残業時間・件数)を使う・脅さない。
あくまで「起きうることの例」。相手の現場で確かめてから使ってください。
自分のサービスを受けると、いつまでに何ができるようになるか。他の人・他社の事例をしっかり見せる(数字・ビフォーアフター・本人の言葉。許可を取って、匿名化して)。
置き換え説明: <...> の4箇所を相手の情報に書き換える。出てきた内容は必ず相手の現場で確かめてから使う。
あなたは中小企業向けのAI導入コンサルタントです。 以下の相手に向けて、営業資料の下書きを作ってください。 煽らず、事実ベースで、相手の業界の言葉で書いてください。 # 相手 - 業種: <例: 地域の不動産会社> - 規模: <例: 社員8名> - いまの困りごと: <例: 物件紹介文とメール返信に毎日2時間> - 私が提供できること: <例: ChatGPTの基礎研修 + メール返信テンプレの自動化> # 出してほしいもの 1. 【このまま何もしなかった場合の1年後】 3つ (脅さない・相手の業界で実際に起きうること・数字は「目安」と明記) 2. 【導入して半年後の姿】 3つ (できるようになること・浮く時間・その時間で何ができるか) 3. 【初回の打ち合わせで見せるデモ】 1つ (15分でその場で作れる小さなもの) 4. 【相手から出そうな不安と、正直な答え】 3組 文体: 会話でそのまま使える口語。専門用語には一言の説明を添える。
図: 現物を見せる/やらないままの未来を見せる/受けた後の未来と事例を見せる。
ここで園長が実体験を話します(資料には見出しだけ)。
目安 12分質問③
「営業・言葉で売り込むのが苦手」への園長の答えは、テクニックではありません。苦手意識を持たないことと、自分のいいサービスに自信を持つこと。この2つが先です。
自信を持てば、売り込むことへの嫌な気持ちや苦手意識がなくなる。そうすると売り込み感を出さずに済み、相手に「絶対に受けないと損」と思ってもらえる。すると売り込む必要がなくなり、自然と、こちらが情報を出すだけで「受けたい」という気持ちになってもらえる — というつながりです。
決めるのは相手。こちらは材料を出すだけ。
これだけは絶対にやらない、と園長が言い切っているのがここです。中身が伴わないものを言葉の力で売るのは、最初の1件は取れても、その先が続きません。
目指すのはこの逆。中身がいいものを、作ったもので示す。口のうまさはいりません。だから「話すのが苦手」は、致命傷になりません。
図: 5段の連鎖。上から順に積み上がると、最後は相手から「受けたい」が出てくる。
図: 左が絶対にやらない営業、右が目指す営業。違いは「口のうまさ」ではなく「中身と現物」。
自信は気合ではなく「証拠」から作れます。
説明するのではなく、相手の困りごとを聞いて、その場で小さく解決して見せる。情報は出す、押さない。決めるのは相手。
作ったものに語らせる。うまく話せなくても、動くものは伝わる。
資料・note・事例1枚。その場で話す代わりに、読んでもらう。
ヒアリング。聞き上手は武器になる(質問はブロックAにあります)。
無料の体験回・その場で1つ作る。説明より速い。
満足した人に「同じ悩みの人はいませんか」と1件頼む。売り込まなくていい入口。
置き換え説明: <...> の4箇所を自分の情報に書き換える。事実だけを入れる(盛らない)。
私はAIを教える仕事をしています。営業トークが苦手なので、 「売り込み感がなく、でも受けないと損だと自然に伝わる」自己紹介文を一緒に作ってください。 # 私の情報 - できること: <例: ChatGPT/Claudeの基礎を初心者に90分で教える。GASで簡単な自動化を作る> - 作ってきたもの: <例: 請求書チェックの自動化ツール、日報まとめBot> - 実績: <例: 個別サポート10人。うち3人が自分で業務ツールを作れるようになった> - 相手: <例: 知人の紹介で会う、社員5名の税理士事務所の所長> # 作ってほしいもの A. 30秒の口頭版(名刺交換のあとに言う分量。売り込みの言葉を使わない) B. 3分の対面版(順番: できることの現物 → 相手の困りごとを聞く質問 → 似た人の事例 → 受けた後の姿。 最後は「よければ一度、実際の画面をお見せしますね」で終える) C. メッセージ版(LINEやメールで送れる5行以内) 条件: 「ぜひ」「絶対」「今だけ」を使わない。 事実と事例だけで、相手が自分で「受けたい」と思える構成にする。
図: 話す以外にも土俵は5つある。得意なところから始めれば十分。
ここで園長が実体験を話します(資料には見出しだけ)。
目安 12分質問①③
園長自身は、会社の中で案件を受ける側でした。ここからは、園長が見聞きした範囲と一般論から「入口の候補」を挙げます。当日、園長が取捨選択して話します。
満足したクライアント・受講者に「同じ悩みの人はいませんか」と1件頼む。一番強く、売り込みがいらない入口。
note・SNS・動画で「教えている姿」「作ったもの」を出し続ける。現物の公開は、24時間動く「見せる」。
無料/少額の勉強会で「できること」を見せ、終了後に個別相談へ。ウラチカと同じ型。
個別サポートの受講者は、会社の中の人でもある。「会社でもやりたい」の一言が企業案件の入口になる。
商工会議所・商工会のセミナー講師公募、自治体のデジタル関連事業の公募など。書類の準備が要る。
いま持っている土俵で、相手が変わった事実を作る。
いきなり全社ではなく、数名から。ここが企業案件の最初の1段。
許可を取って1枚にまとめる。ここから先は、この1枚が営業をしてくれる。
満足した相手に1件だけ頼む。売り込まなくていい入口をここで使う。
書類と実績が要る領域。ここは準備してから。
一段ずつ実績を積むこと。狙うのはいまいる段の1つ上だけです。5段目をいきなり狙わない。
図: 入口は5つ。まず1つを太くするのが先。
図: 一段ずつ。狙うのは、いまいる段の1つ上だけ。
相手・内容・信頼関係次第です。まずは無料/ご飯/少額で0→1を作り、事例にして、次から適正価格へ。この資料では相場や単価は出しません。
実績は「作ったもの」と「教えた1人」から始まります。ウラチカ内や身近な人で、最初の1件を作るところから。
ここで園長が実体験を話します(資料には見出しだけ)。
目安 12分質問②
実像はシンプルです。相手はほとんど初心者。最先端の開発力より、基礎を、相手の業務の言葉で伝える力が求められました。
仕組み・できること/できないこと・安全な使い方・社内ルール。ここを飛ばすと後が全部ぐらつきます。
プロンプトの型・業務での使い方・自動化の考え方。自分の仕事に乗せるところまで。
ノーコード・GAS・Claude Code などで小さく作る。「作れる」を体験してもらう層。
主要なAIツールを自分の仕事で毎日使っている。プロンプトの基本の型を説明できる。
初心者に、AIの仕組み・できること・注意点を60〜90分で説明できる。デモを3つ持っている。
相手の業務を聞いて、AIで置き換えられる作業と、できない作業を切り分けられる。
置き換え説明: <会社名・部署> <日付> は相手に合わせて書き換える。
【AI導入ヒアリングシート】 相手: <会社名・部署> / 日付: <日付>
1. いま、毎日・毎週くり返している作業は何ですか?(3つ)
2. その中で「一番時間を取られている」のはどれですか? 週に何時間くらい?
3. その作業は、誰が・どんな道具(Excel・メール・紙・チャット)でやっていますか?
4. 「本当はやりたいのに、手が回っていないこと」はありますか?
5. AIやツールで、すでに試したことはありますか? うまくいかなかった理由は?
6. 社内でAIを使うときのルール(入力してよい情報・禁止事項)は決まっていますか?
7. これが解決したら、浮いた時間で何をしたいですか?
8. 半年後、どうなっていたら「やってよかった」と言えますか?
9. 決める人は誰ですか? 予算や時期の目安はありますか?
10. 逆に、私に聞いておきたいことはありますか?
相手と話しながら、その場で小さなツール(GAS・Claude Code・ノーコード等)を作れる。
導入後の定着まで(社内ルール・つまずき対応・次の改善)を継続して支えられる。
入力してよい情報・学習利用の設定・社内ルール。企業案件では必ず聞かれる領域です。
技術の言葉を、非エンジニアの言葉に直す。初心者相手ではこれが本体になります。
話して終わりにせず、見せられる形に残す。そのまま次の営業材料になります。
AIができないことを先に言う。あとで揉めないための、一番地味で一番効く技術。
| 観点 | 小規模(〜20名・社長と直接) | 中堅以上(担当者経由) |
|---|---|---|
| 決める人 | 社長本人。その場で決まることもある | 担当 → 上長 → 稟議。時間がかかる |
| 求められること | 明日から効く業務効率化・具体的なツール | 研修としての体裁・カリキュラム・受講者数・セキュリティ確認 |
| 入り方 | 紹介・個別サポートの延長 | 紹介+提案書・実績一覧・見積書 |
| 最初の一歩 | 90分の基礎講座+1つ自動化 | 部署単位の研修 → 伴走 |
| 注意 | 予算は小さめ。成果を早く見せる | 情報の取り扱いルールを必ず聞かれる |
※ この表は目安の候補です。実際は会社ごとに違います。当日の園長の話が正。
図: 基礎・応用・開発の仕方の3層。これを全員に渡してから、個別化する。
図: 使える → 教えられる → 聞き出せる → 作れる → 伴走できる。次の章で自己診断します。
ここで園長が実体験を話します(資料には見出しだけ)。
目安 8分質問②
「必要なスキルをどうつけていくか」への答え。順番に置くと、こうなります(候補)。
使った記録をつける。記録がそのまま、あとで事例と自信の材料になる。
教えると穴が見える。自分がどこを分かっていないかが、その場で分かる。
90分講座の目次+デモ3つ。これが「教えられる」の実体。
身近な1人の仕事を聞いて、AI化できる作業を1つ見つける(ブロックAの10問で)。
無料/ご飯/少額でOK。まず1件やって、事例にする。
教えると、自分の穴が見えます。いきなり企業に教えなくても大丈夫。ウラチカ内で15分の発表をするのも一手です。
第5章の5段階を、いまの自分に当てはめてみましょう。当てはまるものにチェックを入れて「診断する」を押してください。判定は Lv1 から順に、連続してチェックが付いている一番上の段を「いまの位置」とします。
いまの位置: Lv0(この診断は当てはめの目安です)
「結果をコピー」で 私はいま Lv2 教えられる/次の一歩: 〜 の1行がコピーされます。Discord のチャットに貼ってください。
図: 毎日使う → 教えてみる → 基本パッケージ → ヒアリング練習 → 小さな案件で0→1。
ここで園長が実体験を話します(資料には見出しだけ)。
目安 10分
今夜の実演は3つ。全部、家でも同じ手順で再現できます。コピペ原文は各章のブロックA・B・Cにあります(ここからジャンプできます)。
目安 5分
第2章の3つを、自分の言葉で埋めてみましょう。ここが埋まっていれば、次に人と会った時に「営業」をしなくて済みます。
何を開いて見せますか?(作ったもの・画面・ツール名を具体的に)
相手の業種で・事実ベースで。数字は相手のもの(残業時間・件数)を使う。脅さない。
誰がどう変わりましたか?(許可を取って、匿名化して書く)
ここは飛ばさないでください
今夜の話をそのまま外で使う前に、この6つを確認してください。信頼を落とさないための線引きです。
今夜の持ち帰り
3つとも、今週のうちに終わる大きさにしてあります。やった人は Discord に貼ってください。
PCですぐ開いて見せられるように、ブックマークかフォルダ1つにまとめる。これが第2章の「現物」になります。
ブロックAの10問(3問だけでもOK)で聞いて、AI化できる作業を1つ見つける。
90分講座の章立てを、基礎・応用・開発の3層で。これが「教えられる」の入口になります。
3行だけ持ち帰る
今夜の90分を3行にすると、こうなります。
今夜のあとは 🔊 路地裏(フリートーク)へ。話せる人は一緒に、チャットだけの参加もOKです。
この資料の元になった情報
引用・エピソード・数値は、以下に書かれているものだけを使っています。